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2019年5月12日 (日)

歩行者軽視の国

○ また熱しやすく冷めやすいマスコミの欠点が…。渋谷での例の交通事故,その後運転手の処分はどうなったのでしょう。気になって仕方がありません。
 そして滋賀県での交通事故,もうただ気の毒で気の毒で仕方がありません。右折車の不注意が原因と思われ,2台の運転手は生き残っています。
 一つは,毎度話題になっている高齢者の運転です。東京のような公共交通機関が整っているならば,運転免許証の返上を率先すべきではないでしょうか。
 もう一つは,直進車に備え付けられていたドライブ・レコーダーの記録を警察は重視したことです。強引な右折車を避けようとした記録が残っています。

 そこで興味深い記事がありました。
”国際道路交通事故データベース(IRTAD)によると,30ヵ国の人口十万人当たりの死者数では,日本は3.8人(2015年)と10番目に少ない。ノルウェー(1位)やスウェーデン(2位),英国(3位)などには及ばないものの,先進国水準といえる。
 「状態別交通事故死者数」では,スウェーデンで55.6%。フランスや英国,ドイツなどもだいたい50%くらいが,日本の場合は,それらの半分以下の21.4%に過ぎない。
 しかし,日本で歩行中に事故に巻き込まれて亡くなったのは37.3%。スウェーデンは10.8%,ドイツは15.5%,英国でも23.7%。
 道路がしっかりと整備され,歩行者の安全も確保されているような先進国の場合,自動車事故とはハンドルを握るドライバーや同乗者が亡くなるのが一般的。
 しかし,日本では自動車事故というと,人を跳ね殺す,轢き殺すというパターンが主流です。なぜかというと,クルマに乗る人の安全確保や,自動車道路の整備ばかりが注力され,歩行者の安全対策がないがしろにされてきたから。要するに,歩行者軽視という悪習が続いてきた。歩道は狭い。自動車の往来を邪魔しないように,歩行者は歩道橋を渡ることになっている。
 2016年,JAFが各都道府県で2ヵ所ずつ,全国合計94ヵ所で信号機のない横断歩道を通過する1万26台を対象に調査をしたところ,歩行者が渡ろうとしている場面で止まったのは757台(7.6%)だった。”

 歩道・歩道橋そして横断歩道の歩行者優先,どれもこれも私は過去に指摘してきたことばかりです。先日も女性高齢者のことを書きました。
 エディターの指摘通り,歩行者軽視=歩行者が犠牲になる,渋谷も滋賀県もそうですよね。「高級車に乗れば,おれが主役」と思い,自己中な運転をする運転手が多い。
 自動車製造メーカーも警察も実態にそぐわないことばかりに力を入れています。警察に至っては,点数稼ぎのための取締に躍起になっているお粗末さです。

 恥ずかしい話ですが,片側3車線(右折帯を含めれば4車線)の道路を渡りきるのに時間がかかるようになりました。青になったら直ぐに渡り始めないと…。
 歩道橋,滑り止めがはげ落ちてツルツル状態,おまけに至る所の塗装が剥げ落ちている。あそこを自転車を押しながら上り下りする?歩くのにも危ない歩道橋です。
 さらに目の不自由な方のために音の合図が必要ですが,その装置を設置されている横断歩道の少ないこと!弱者軽視もここまでくると開いた口がふさがりません。
 自動車メーカー,電気で走るのがエコ,それ以上は考えない。歩いていて後ろから車が近付いてくるのも分からない。耳の不自由な方は,己の身をどうやって守るの?
 謳い文句は,地球環境に優しい自動車です。そこには人命という言葉はどこにもありません。弱者に対する企業の姿勢が問われてしかるべきだと思います。
 この考えに疑問符を持たれる方もおられると思います。しかし,いつまでも若いと思ったら大間違い,誰しも順に老いはやって来ます。歩道を歩道橋を歩いてみたら。
 悲しいかな,人間誰しも我が身に火の粉が降りかからねば分からぬものです。誰だって好んで障害をもっている訳でなし,老いていくのを喜んではいません。

○ 今日の1枚

Dsc_1758

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