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2019年5月13日 (月)

法令遵守をすれば

○ ここ数ヶ月の宅配業者を見ていると,今や”お兄さん”と呼べる人は半減しました。「お姉さん」が,この業界に進出してきています。驚きです。
 さらに最近の値上げの原因には,必ず”人経費+輸送費の高騰”が挙げられます。もっともなことだと思います。足柄の湯に入っていると,超距離運転手ばかりです。
 東京から九州・四国などへものを運ぶ運転手,1千km以上走っています。当然途中給油をしなければ,その距離は走ることは不可能です。食事・休憩時間も必要です。

”九州向けの場合,これまでは関東の書籍取次会社の倉庫を午後2時ごろに出発すると,翌日午前中には鹿児島や熊本まで届いていた。厚生労働省は,運転手の1日の拘束時間を(1)原則13時間以内 (2)連続運転は4時間以内,にそれぞれ抑えるよう定める。
 九州のある運送会社は,きちんと法令を守ると到着は夜中になる。グレーな運用でやってきたが,このままでは事業を続けられない。運送業界では,違法な長時間労働が常態化していた。トラック業界は全国で6万社以上がひしめき,今なお過当競争が続く。
 特に中堅以下の業者は拠点や運転手の数も少なく,休憩時間を削って長距離を1人で走らせることで売り上げを確保してきた。仕事を得るため,極端に安い運賃を提示する悪質業者の常とう手段だった。
 長引くデフレの下で経費の抑制を迫られた国内企業は,業務の効率化に向け在庫の削減や納期の短縮を進めてきた。こうした体制を支えたのが超距離運転手の法令違反の長時間労働だった。立場の弱い運送会社は,非合理な時刻の到着を強いられたり,荷主の都合で長時間待たされたりする例があった。”


 運転時間が長くなれば,当然疲れます。休憩時間を短く削れば,疲労感は残ります。これは事故に直結します。引く手数多の運転手,嫌なら辞めていきます。
 1千km以上も走る陸上輸送,その解決策はないものでしょうか。例えば,全国に数カ所長距離輸送ターミナルを作り,そこで荷物の交換(トレーラー方式)をする。
 東京から大阪まで,大阪から広島までなどが考えられます。一人の運転手は,大阪往復(地元と大阪)となります。輸送会社の経営者の考え方次第です。
 トレーラー方式ならば,中小運送会社も生き残りの道が切り開けると思います。ターミナルには,大規模な休憩施設も作ったらいいでしょう。
 いずれにしても長距離輸送は,大きな曲がり角にさしかかっていると思います。経営者の集まりが大きくなればできないことはないと思っています。
 もう一つは,そういった陸上輸送の実態を考えず,ただただ短い時間で荷物を届けるシステムを考える荷主です。特に通信販売業者です。まあ直ぐに分かりますが。

 いずれにしても法令遵守を厳格に実施すれば,冒頭にある全国同時発売(雑誌類)は無理になるでしょう。超距離運転手の命と健康を考えねばなりません。
 余分にお金を支払えば,注文の品物が早く着く,こんなおかしなシステムは,再考すべきだと思います。また利用者の意識の改革も必要となります。

○ 散歩中,四季の移り変わりを見るのは楽しいことです。が,今年異変が起きていることに気付きました。田んぼの土は平にされ,田植えの準備万端です。
 が,用水路には水がありません。上流のため池を見ても水の量はわずかです。これでは田に水を引くことも,田植えをすることも不可能です。
 私のような者は,「晴れたら良いなあ。雨の日は困るなあ。」と思っています。が,米作りをしている人達にとって,今が一番水が欲しいときです。
 JAの育苗施設を見ると,苗がスクスクと育っています。が,肝心の田んぼに水がなければ田植えもできません。育苗施設で成長しすぎると,田植機が上手く動くのかしら。
 新聞を読むと,暖冬+降雪が少ないということで,農業用ダムは全国的に渇水状態だと言います。さらに今後1ヶ月の予報でも,小雨と言うことです。
 これは久し振りに超不作の年になりそうな気配濃厚です。新元号で沸き返る都会ですが,地方ではそれどころか自分達の生活にまで影響を及ぼしそうです。
 AI/IoTだのなんの言ったって,自然には勝てません。お米が不作ならば,真っ先に困るのが生産者,次に消費者(都会に住む人達)です。昔ならば,米騒動ですね。

○ 今日の1枚
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