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2017年10月23日 (月)

技術者の勝利

○ 松茸は無理としても秋刀魚を食べたいものです。そう言えば以前筋子のことを書きましたが,未だに実現していません。脂ののった鰹も食せず状態です。

 因みに近くのスーパーマーケットに行っても,これらの数は少なくかつ高価です。これでは食することは無理です。2日に一度食した秋刀魚が…。

 海の世界も弱肉強食,公海上を大型船で操業する大陸・半島の力は恐るべしです。資源枯渇を考えたことのない輩の操業です。捕れなくなれば,別に移動するだけの思考です。

 まあ他国の批判をしても仕方ありませんが,秋刀魚・鮭・鰹を食することができない秋,そしてこの長雨(日照不足)による野菜の高騰,厳しいですねえ。

 そう言えば,世界的にクロマグロが減ってきていることが話題となりました。我が国では,近畿大学養殖研究所がクロマグロの養殖に成功しています。

 なんでもこの養殖マグロを香港・シンガポールなどに輸出するニュースもありました。天然資源の枯渇を心配するより,安定した漁獲量を求めて養殖漁業が盛んになる訳です。

 養殖漁業,フグ・タイ・マスなどが有名です。海を知らない魚,おかしなものですが安定供給のために研究が進められてきたものです。

 日本の研究機関・企業が取り組んできた成果を広く世界に広め,世界中の資源を枯渇させない努力が必要となると思います。もう天然物にこだわっている時代ではありません。

○ 魔法瓶の進化
”タイガー魔法瓶は2018年度中に,無人補給機こうのとり7号機に一つの容器を載せ,国際宇宙ステーションへ送り出す。容器は,日本の宇宙飛行士による実験の成果物を閉じ込め,地球に帰ってくる。宇宙でたんぱく質結晶化などの実験を進めているJAXAが考えたのは,物質を魔法瓶のような容器に入れ,さらに容器を守るカプセルをつくり,大気圏に再突入させて帰還する。カプセルはこうのとり7号機に載せてステーションまで飛ばす。宇宙飛行士は物質を容器に入れ,さらにカプセルで守る。これを地球に戻す際,カプセルだけ途中で放出して海に着水。こうのとりは大気圏で燃やす。
 容器の内部を4日間にわたってセ氏4度に保ち,海に着水する時の40Gにもなる衝撃に耐える必要がある。7日間の保温性能を持たせることができた。その理由は,蓋そのものを断熱の大きな筒にするアイデア。まず実験の成果物を真空の断熱容器に入れ,次にひと回り大きい容器をすっぽり重ねる。データを取り計算してみると,重ね合わせ部をできるだけ長く取れば,内部に熱が入っていく量を大幅に減らせることがわかった。通常,魔法瓶の内壁と外壁はそれぞれ約0.2mm程度のステンレスで形成する。今回は強い力がかかっても変形したり壊れたりしないようにする厚みをコンピューターシミュレーションではじき出し,4倍近い1mmのステンレスを活用して断面を大きくとることで,40Gの衝撃に耐えられるようにした。再突入の衝撃に耐える日本初の技術で完成した「真空二重断熱容器」は容量14lで,円の直径が29cm,高さは34cm。”

 これまでも日本の製造業の技術力の高さは語られてきました。宇宙ステーションでの実験,そしてそれを持ち帰るための技術,タイガー魔法瓶もやりますね。

 そもそも技術力というものは,不可能を可能にする夢を技術者の知恵と技で克服するものです。その為の基礎的な技術習得が欠かせないものです。

 与えられた課題「4日間にわたってセ氏4度に保ち,海に着水する時の40Gにもなる衝撃に耐える。」,保温もさることながら40Gですよ。人間には耐えることができません。

 もう一つ乾燥重量10kgという制約もあったそうです。これを全部クリアーしたタイガー魔法瓶,社の技術力は一般製品にもフィードバックされると思います。

 先の養殖漁業の基礎実験にも共通する技術者の勝利と言っていいと思います。そして宇宙実験(たんぱく質結晶化などの実験)の成果が,実用化されることも。

○ 今日の1枚
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